成長投資枠とつみたて投資枠どっちがいい?【新NISA】徹底比較!

債券

新NISAで利用できる成長投資枠とつみたて投資枠。

どっちを使った方がいいのか?そもそも何が違うのか?

初心者向けにわかりやすく解説します!

新NISAについて詳しく知りたい方は、まずはこちらからどうぞ!

新NISAは「やばい」?メリット・デメリットを初心者向けに解説!

新NISAとは?

そもそもNISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。

通常、上場株などに投資して得た利益(配当や売却益など)には、20.315%の税金がかかります。

しかし、NISAという制度を利用すれば、投資で得た利益が非課税になるのです。

NISA口座を開設して、その口座を用いて投資を行うことで利用できます

そして、新NISAとは、2024年から始まる新しいNISAのことです。

新NISAは成長投資枠とつみたて投資枠に分かれており、それぞれの枠で投資を行うと、投資で得られる利益(配当金や売却益)が一定期間非課税になります。

これまでのNISAとの違いは?

これまでのNISAには、一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの3つの種類がありました。

一般NISA口座を使って投資を行うと、最長5年間年間で120万円までの投資で得られた配当金や投資信託の分配金、売却益が非課税になります。

一般NISA口座では、一回毎に自分で売買する商品を選んで売買します

つみたてNISA口座で投資を行うと、最長で20年間年間で40万円までの投資で得られた配当金や投資信託の分配金、売却益が非課税になります。

つみたてNISA口座では、*積立投資に向くとされる商品を少しづつ買い続けます

ジュニアNISAは18歳未満の人が対象のNISAで、ジュニアNISA口座で投資を行うと、最長で5年間年間で80万円までの投資で得られた配当金や投資信託の分配金、売却益が非課税になります。

しかし、新NISAではこれらの分類がなくなり、新NISAとして1つにまとめられました。

その中で、成長投資枠とつみたて投資枠に分かれています。

*積立投資・・・同じ商品を少額づつ買い続けることで、損失を出すリスクを小さくする投資の方法。

成長投資枠とは?

成長投資枠は、これまでの一般NISAが変化した形です。

成長投資枠では、一般NISAと同じように毎回買う商品(株など)を決めてその都度買います(つみたて投資枠で買うことの出来る、積立投資に向いた商品で積立投資を行うことも出来ます)。

成長投資枠では、年間240万円までの投資によって得られた利益が非課税となります。

また、新NISAでは非課税の期間は無期限なので、新NISA口座で投資を続ける限り利益は非課税となります。

ただし、非課税となるのは、保有している商品(株や投資信託)の価格が、成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて全期間の合計で1800万円(そのうち成長投資枠は1200万円)までなので、それ以上の商品を買って同時に保有している場合、その分から得られる利益は課税されます。

つみたて投資枠とは?

つみたて投資枠とは、これまでのつみたてNISAが変化した形です。

つみたて投資枠では、つみたてNISAと同じように、積立投資用の商品を少しづつ買います

つみたて投資枠では、年間120万円までの投資によって得られた利益が非課税となります。

また、新NISAでは非課税の期間は無期限なので、新NISA口座で投資を続ける限り利益は非課税となります。

ただし、非課税となるのは、保有している商品(株や投資信託)の価格が、成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて全期間の合計で1800万円までなので、それ以上の商品を買って同時に保有している場合、その分から得られる利益は課税されます。

成長投資枠とつみたて投資枠はどっちの方がいい?

それでは、ここから成長投資枠とつみたて投資枠のどちらの方が投資に良いのかを解説していきます!

成長投資枠のメリット

大きな利益を生み出せる

成長投資枠のメリットとしては、より大きな利益を生み出せるという点です。

成長投資枠では、上場株式などのハイリスク・ハイリターンな資産を買うことができます

一方、つみたて投資枠では、積立投資に向いている商品(低リスクな投資信託など)に限られているため、一気に大きな利益を出すことは難しいです。

そのため、大きな利益を出したいのであれば成長投資枠が良いでしょう。

株のリスクなどについて詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ!

株は「やめとけ!」リスクと対処法を初心者向けに徹底解説!

非課税になる金額が大きい

新NISAの成長投資枠で、1年間で非課税になる投資金額は最大で240万円です。

一方で、つみたて投資枠で、1年間で非課税になる投資金額は最大で120万円です。

そのため、成長投資枠で投資をした方がより大きな金額の利益を非課税にすることが出来ます

成長投資枠のデメリット

リスクが大きい

成長投資枠では、上場株式などのハイリスク・ハイリターンな資産を売買することが出来ます。

そのため、より大きな利益を出すことが可能ですが、その一方で大きな損失を出してしまう可能性もあります

毎回自分で商品を買う必要がある

成長投資枠では、自分で商品を選んで好きなときに売買することが出来ます。

ですが、その分自分で毎回考えて売買する必要があるため、それなりの投資経験がなければ難しい可能性があります

もし投資の経験が浅い状態で成長投資枠で投資を行えば、大きな損失を出してしまう恐れがあります。

つみたて投資枠のメリット

リスクが小さい

つみたて投資枠のメリットとして、損失を出すリスクが小さいことが挙げられるでしょう。

つみたて投資枠では、積立投資に向いた商品を少しづつ買い続けます

こうすることで、一度に大きなお金を使わないため、損失が出てしまっても少なく済むのです。

また、積立投資では、長期間かけて少しづつ同じ商品を買い続け、商品の価格が高いときにも低いときにも同じ金額分買います

こうすることで、最終的にその商品の購入価格が平均化されるため、損失を出す可能性を低くすることが出来ます(ドルコスト平均法)。

毎回自分で選ぶ必要がない

つみたて投資枠では、毎回同じ商品を少しづつ買い続けます。

そのため、その都度どの商品を買うか迷う必要がないのです。

このおかげでだいぶと手間が省けます。

つみたて投資のデメリット

大きな利益を生み出せない

つみたて投資枠では、長期間同じ商品を少しづつ買い続けることによって、損失を出すリスクを減らします。

ですが、リスクが小さくなる一方で、大きなお金を一気に投資することがないため、大きな利益を出すことは難しいです。

長期間の運用が必要

つみたて投資枠で投資をする場合、長期間の運用が必要になります。

なぜなら、積立投資をする場合、少額づつ同じ商品を買い続けるため、短期間のみの投資だと利益を出すことが難しいのです。

一方で、成長投資枠で投資を行う場合、一度に大きなお金を投資することが出来るため、一度で大きな利益を出すことが出来ます。

つみたて投資枠で投資を行う場合のイメージとしては、長い時間をかけて少しづつ利益を出します

投資できる金額が少なめ

新NISAのつみたて投資枠で非課税となる投資金額の上限は120万円です。

成長投資枠では240万円までが非課税となるため、つみたて投資枠で非課税となる投資金額は少ないのです。

【結論】成長投資枠とつみたて投資枠、どっちの方がいい?

それでは、結局成長投資枠とつみたて投資枠では、どちらの方が投資に向いているのでしょうか。

結論として、

投資経験があり、リスクは承知で大きな利益を出したい人成長投資枠に向いている

投資経験が浅く、なるべくリスクを小さくして投資を体験してみたい人つみたて投資枠に向いている

といえます。

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