資産運用と資産形成は何がちがうのか?どんな種類がある?初心者におすすめはあるの?
わかりやすく解説します!
資産とは?
そもそも資産とはどのようなものを指すのでしょうか。
資産とは、簡単に言えば、お金としての価値があるもののことです。
例えば、現金はもちろんお金そのものなので資産に含まれます。
また、株や債券も資産に含まれます。
なぜなら、株や債券は売ったらお金に変わるからです。
このように、資産というのは現金や株、債券、保険など”お金としての価値があるもの“すべてを意味します。
資産運用と資産形成の違いは?
資産運用とは、もうすでにある程度資産を形成している人が、その資産をさらに増やしたり、またはそこから減らないように投資などを行うことです。
例えば、もうすでに数千万円の貯金があり、まださらに資産を増やしたいと考えている人が、その資産を株の売買などの投資に使うことは、資産運用に当てはまります。
一方、資産形成とは、まだ資産を形成できていない人がゼロから資産を作り上げていくことです。
例えば、貯金がまだ100万円しかない人が、これから資産を形成していくために投資を行うことは、資産形成に当てはまります。
資産運用と資産形成に明確な区別はない
資産運用と資産形成には、確かに”投資をする人“によって違いはあります。
しかし、根本的にはあまり違いはありません。
資産運用でも資産形成でも、どちらの場合も”お金を他の資産(株、債券、保険)に変える(=投資)“ことに変わりはありません。
そのため、資産運用と資産形成は実質同じものだと考えて問題ないでしょう。
【初心者】おすすめの資産運用・資産形成
それでは、ここから初心者におすすめの資産運用・資産形成を紹介していきます!
預貯金
預貯金とは、預金と貯金を合わせた言い方です。
預金とは、一般的な銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫に口座を開設してお金を預けることです。
貯金とは、ゆうちょ銀行やJAバンクなどに口座を開設してお金を預けることです。
預金と貯金は、お金を預ける金融機関が異なるだけで、基本的には同じです。
預貯金を行うと、預けているお金に利息が付きます。
一般的に、大手銀行の場合は、年金利0.01~0.03%ほど、ネット銀行などであれば年金利0.1~0.2%ほどです。
10年や20年と、長い年数預金を続けていれば、お金を預けているだけでお金が増えていきます。
株投資のように、自分で株の売買のタイミングを見計らったりする必要がなく、ただお金を預け入れているだけで利息が付いていくため、初心者におすすめだといえます。
貯蓄型保険
貯蓄型保険とは、*満期保険金や解約保険金がある保険のことです。
満期保険金とは、満期(期間)がある保険に満期まで加入した場合に支払われる保険金のことです。
満期がある保険に満期まで加入することで、それまで払ってきた保険料よりも高額な満期保険金を受け取ることが出来ます。
満期がある保険には養老保険などがあります。
解約返戻金とは、保険を途中で解約した場合に支払われるお金のことです。
十分な期間が経ってから保険を解約することで、払込保険料よりも高額な解約返戻金を受け取ることが出来ます。
解約返戻金は、終身保険や養老保険など、貯蓄型保険の多くにあります。
保険を用いた資産運用の場合、自分で株の売買などを行う必要がないので初心者に向いているといえます。
保険を用いた資産運用について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
生命保険で資産運用!仕組みや種類、メリット・デメリットを初心者向けに解説!
*終身保険など、満期のない終身型の保険には満期保険金はありません。
投資信託
投資信託とは、簡単に言えば多数の投資家からお金を集めて、それを専門の会社(投資信託委託会社)が投資に回して、得られた収益をそれぞれの投資家に配るという仕組みです。
このとき、投資家(あなた)は自分が投資したい銘柄(株や債券)を選び、それを実際に売買したりするのを専門の会社に任せる、という形です。
投資信託では、分散投資をするためリスクが小さく、少額から始められるため初心者に向いています。
また、実際に運用するのは専門の会社なので、知識がなくても始められます。
投資信託について詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ!
投資信託は「やめとけ」3つの理由!【初心者】デメリット・メリットを解説
【中・上級者】おすすめの資産運用・資産形成
続いて、中級・上級者におすすめの資産運用・資産形成を紹介します!
株
まずは、株です。
投資といえば、誰もが真っ先に頭に思い浮かべるものといっても過言ではないのではないでしょうか。
具体的には、株の価格(株価)が低いときに買って、株価が高くなったときに株を売ることで利益を出すことが出来ます。
株投資では、株の売買のタイミングがうまいと大きな利益を出すことが可能です。
しかし一方で、売買のタイミングを見誤ってしまうと大きな損失を出してしまう可能性があるため、ある程度投資の経験がないと難しいです。
株を用いた資産運用・資産形成について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
外貨建て資産
外貨建て資産の運用とは、簡単に言えばお金のやりとりを外貨(ドルなどの外国の通貨)で行う資産運用の方法です。
例えば、外貨建て保険では、保険料の払込や保険金・解約返戻金の支払いが外貨で行われます。
そのため、保険料を払い込むときは円→外貨に、保険金・解約返戻金を受け取るときには外貨→円に為替します。
このとき、為替レートの状況によっては為替で利益を出すことが可能です。
外貨建て保険を使った資産運用や、為替について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
外貨建て保険は「やってはいけない」その理由は?メリット・デメリットを解説!
また、外貨預金では、円を外貨に換金して、銀行口座に預け入れ、お金を引き出すときには外貨を円に換金します。
外貨預金の方が、円の預金よりも金利が高く、より多くの利息を得ることが出来ます。
また、外貨預金の場合も為替で利益を出すことが出来ます。
ですがその反面、為替で損失を出してしまう可能性があるため、注意が必要です。
変額保険
変額保険とは、支払った保険料を保険会社に運用(株の売買などを)してもらうことで、その運用成果に応じて*解約返戻金や保険金の金額が変動する保険です。
保険会社の運用で大きな利益を出すことが出来れば、解約返戻金や保険金が増額され、逆にうまくいかなければ、減額されます。
そのため、他の保険よりも資産が増やせる可能性がある一方、保険会社の運用成果によっては最悪の場合マイナスになってしまう可能性もあるのです。
よって、変額保険の場合は運用成果の状況を見計らって、解約するタイミングなどがより重要になってくるため、中・上級者向けの資産運用・資産形成として紹介しました。
変額保険の資産運用について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
変額保険はやめとけ!資産運用に向かない理由とデメリットを初心者向けに解説!
不動産投資信託(REIT)
そもそも不動産投資とは、マンションの一室を購入して、それを貸すことで賃貸料を受け取ったり、もしくは貸すことをせずにそのまま売買することで利益を得るという投資方法です。
ですが、まずマンションの一室を買うのに莫大な金額が必要になることに加え、その分うまく運用出来なかった場合の損失もかなり大きいものになります。
そのため、中・上級者向けの資産運用・資産形成として紹介しましたが、正直に言って相当な投資経験とスキルがなければ利益を出すことは厳しいと思われます。
そこで、不動産投資信託(REIT)というものがあります。
不動産投資信託とは、多数の投資家から資金を集め、それを専門の会社が不動産投資に回すという、投資信託の一種です。
投資家は、専門の会社の不動産運用によって生まれた収益を、分配金として受け取ることが出来ます。
不動産投資信託の場合は、投資家自身で不動産の運用をする必要がなく、また少額からでも始められるため、通常の不動産投資に比べてだいぶとリスクが小さいです。
しかし一方で、不動産価格の下落が起こってしまって、運用成果が良くなく収益が出せないと、投資家が受け取れる分配金も少なくなることもあります。
そのため、通常の投資信託よりも多少リスクが大きいため、中・上級者向けの資産運用・資産形成として紹介しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
結論として、資産運用と資産形成に大きな違いはありません。
皆さんも、投資経験・スキルに応じて、自分に合った資産運用・資産形成も見つけてください!
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