FIREで早期退職はしない方が良い?会社員のままの方が良いのか?
FIREの知識がない人にもわかりやすく解説します!
FIREとは
FIREというのは、「早期リタイア」「経済的自立」を意味する言葉です。
具体的に説明すると、若いうちに働いて稼いで貯金したお金を元本として、株などの資産運用で得られる利益(配当金や売却益)をもとに生活していくという生き方のことです。
FIREについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
【FIRE】4%ルールに必要なこと6選!成功するための具体的な方法を解説
FIREをして会社をやめるデメリット
それでは、FIREをして会社をやめてしまうことのデメリットは何なのでしょうか。
住宅を賃貸しにくくなる
会社をやめてしまうと、家を借りにくくなります。
その理由としては、やはり一般的な会社員よりも収入が安定しないことでしょう。
会社員の場合は、通常退職しない限り毎月安定した給料を得ることが出来ます。
ですが、会社をやめたフリーランスの場合、たとえ高い収入を得ていたとしても突然収入がなくなってしまう可能性もあります。
不動産屋にとっては、これから確実に家賃を払ってくれそうな人に物件を貸したいものです。
そのため家を借りるときには、安定しているかどうかという面でフリーランスよりも会社員の方が有利になるのです。
もし、会社をやめてフリーランスの状態で新たに家を借りたいのであれば、安定して収入を得ていることの証明をする必要があります。(例えば、給与明細や所得税・住民税納付額を証明する書類等を提出するなど)
住宅ローンが組みにくくなる
会社員をやめてしまうと、家を購入する際に住宅ローンを組むことが難しくなります。
これも先ほどの家を借りる場合と同じなのですが、会社員をやめてしまうと収入の安定性は下がってしまいます。
そのため、住宅ローンを組む際には、安定した収入を得ていることが分かりやすい会社員の方が有利になるのです。
なので、もし会社をやめてから住宅ローンを組みたい場合は、安定した収入を得ていることを証明する必要があります。
また、住宅ローンを組む際には、ほとんどの場合、それまでの勤続年数(それまで企業に何年間勤めてきたか)も審査されます。
そのため、もし勤続年数が少なければ住宅ローンの審査に通らない場合があります。
しかし、フラット35という、住宅金融支援機構が、民間金融機関と提携して提供している住宅ローンがあります。
フラット35の場合、それまでの勤続年数は審査に含まれません。
そのため、勤続年数が短い状態で会社をやめてしまった場合に、住宅ローンを組みたい場合には、他の住宅ローンよりもフラット35の方が審査に通りやすいのです。
フラット35について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
フラット35は「やめとけ」おすすめしない理由は?なぜやめた方が良い?
保険料の負担額が増える
会社をやめてしまうと、保険料の負担額が増えてしまいます。
そもそも、日本国民は全員医療保険に加入しなければなりません。
そして、医療保険には「健康保険」「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」の3つの種類があります。
企業の従業員(会社員)や役員とその*被扶養者は健康保険に加入します。
自営業者や無職者、学生、フリーランスなどは国民健康保険に加入します。
後期高齢者医療制度には、75歳以上もしくは65歳以上で障がいを持っている人が加入します。
このとき、健康保険の場合、保険料は被保険者と会社で折半します。
一方、国民健康保険の場合、保険料は被保険者が全額負担します。
つまり、会社をやめてしまうと支払う保険料が単純計算で2倍になってしまうのです。(保険料は都道府県によって違うので、気になる方は調べてみて下さい。)
また、国民健康保険よりも健康保険の方が保障内容が充実している点でも、会社員の方が有利となっています。
このことから、会社員をやめてしまうと保険料の面でデメリットが生じてしまいます。
*被保険者・・・日本国内に在住していて、被保険者に生計を維持されている家族。
福利厚生を受けられなくなる
会社をやめてしまうと、様々な福利厚生を受けられなくなってしまいます。
企業に勤めている際に受けられる福利厚生は、雇用保険、労災保険、介護保険や通勤手当など、そして健康保険も福利厚生の一部に含まれます。
雇用保険というのは、一般的な会社員であれば全員が加入する保険で、会社をやめたり再就職をしたときに給付金をもらうことができるという保険です。
雇用保険の保険料は、会社員と会社の両方が負担します。
また、労災保険とは、業務上でけがや病気、障害を負ったり、死亡した場合に給付金や年金を受け取れる保険です。
労災保険の保険料は事業主(会社)が全額負担します。
加えて、会社員であれば健康保険の保険料の負担額が半分で済みます。
このように、会社員でいるとフリーランスでは受けられないような様々な福利厚生を受けることが出来るのです。
万が一のときの不安が大きい
会社をやめてしまうと、万が一のことが起きてしまった場合への不安が大きくなる可能性があります。
例えば、会社をやめてフリーランスで仕事を受けていたとすると、翌月には急に仕事がゼロになるという可能性もあります。
また、万が一病気やケガをして仕事が出来なくなってしまい、収入が途絶えてしまったときに、会社員が受けられる福利厚生がないために、お金に困窮してしまうかもしれません。
会社をやめることは、こうしたときへの不安を抱えることにもつながるのです。
生きがいを失うかも
会社をやめてしまうと、生きがいを失ってしまうかもしれません。
会社員の場合、朝に出勤してから夕方(残業がある場合は夜)に退社するまで、1日の起きている時間のほとんどを会社で過ごすことになります。
会社をやめてしまうと、一気にその時間が暇になるわけです。
たとえ会社に勤務することに楽しさを感じていなかったとしても、突然1日の大半の時間が空白になってしまうと、空虚感を感じてしまう可能性もあります。
そのため、FIREのために会社をやめ際にはその点にも注意する必要があります。
会社員をやめずにFIREをする方法
ここまで、FIREのために会社をやめることについてのデメリットを紹介してきました。
前述した通り、会社をやめることには様々なデメリットがあります。
これだけを知ってしまうと、「自分にはFIREは向いていないのかも…」と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、実は会社をやめずにFIREをする方法もあるのです。
そもそもFIREには、一般的に4つの種類があるとされています。
そのうちの1つに、コーストFIREとよばれるFIREがあります。
コーストFIREとは、資産運用を行いながら通常通りに定年の年齢になるまで仕事もするというFIREです。
コーストFIREの主な目的としては、資産運用だけで生活していくというよりは、精神的な安心感を持ちながらFIREをすることです。
資産運用の運用益を収入源としてFIREをするのであれば会社をやめる必要がありますが、コーストFIREでは会社員を続けながらFIREを実現することが出来ます。
コーストFIREは、皆さんが思い浮かべているような”仕事をせずに生活をする”というようなFIREではありませんが、精神面でより気楽になれるため、おすすめのFIREでもあります。
他にも、FIREの種類や、話題のサイドFIREについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで解説してきたように、FIREで会社を早期退職することには様々なデメリットがあります。
しかし、早期退職はそれ以上に自分自身の時間を有意義に使えるようになる方法でもあります。
FIREをすることを真剣に考えている方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください!
コメント
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