【FIRE】ドルコスト平均法は意味ない?仕組みやFIREするためのコツを解説

FIRE(不労所得で生きる)

FIREでドルコスト平均法は意味がないのか。

そもそもドルコスト平均法とは何なのか。メリット・デメリットにはどんなものがあるのか。

初心者向けにわかりやすく解説します!

今日のポイント
・ドルコスト平均法は、投資で少しづつ安全に利益を出していく方法
・ドルコスト平均法は、投資経験が浅い人が投資を始めるのに最適
・FIREとは、贅沢な暮らしをすることとは限らない

FIREとは

そもそも、FIREとは何なのでしょうか。

FIREというのは、「早期リタイア」「経済的自立」を意味する言葉です。

具体的に説明すると、若いうちに働いて稼いで貯金したお金を元本として、株などの資産運用で得られる利益(配当金や売却益)をもとに生活していくという生き方のことです。

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法とは、毎月同じ商品(株などの資産)を少額かつ同じ金額分づつ買うことにより、全体的に見たときに購入金額が平均化され、損失を出すリスクを減らすことが出来るという投資の方法です。

ドルコスト平均法では、商品の価格(株価など)が上がったときでも下がったときでも、必ず同じ金額分その商品を買います。

こうした場合、価格が上がったときに買う数が少なくなり、価格が下がったときに買う数が多くなります

例えば、株Aを、毎月1万円分づつ買うとします。このとき、

株価=2000円のとき・・・1万円÷2000円=5株買うことになる

株価=500円のとき・・・1万円÷500円=20株買うことになる

この2回分の、1株の平均購入額・・・2万円÷25株=800円

このように、ドルコスト平均法で投資をすることで、たとえ株価が2000円のときに株を買ったとしても、全体では株価が500円のときに買ったときと購入金額が平均化され、結果的に1株を平均で800円で買えたということになるのです。

ならば、最初から株価が500円のときに2万円分の株Aを買えばいいではないか、と考える人もいるかもしれません。

確かに、その方がより低い価格で株Aを買うことが出来ます。

しかしその場合、買うタイミングを間違えて、株価が上がった時点で大量に買ってしまう可能性もあるのです。

ドルコスト平均法の一番の目的は、あくまで価格が高いときにたくさん買ってしまうリスクを減らすことです。

そのため、ドルコスト平均法ではあえて毎月同じ商品を少額づつ同じ金額分買うのです。

この方法を用いることで、より安全にFIREに必要な資産を形成することが出来ます。

ドルコスト平均法のデメリット

それでは、ここからドルコスト平均法のデメリットを紹介していきます。

短期間で成果を出せない

ドルコスト平均法では、毎月同じ商品を少額づつ買い続けます。

こうすることで、損失を出すリスクを減らすことが出来ますが、それと同時に利益を出すスピードもゆっくりです。

なぜなら、少額づつ買うため、そこから得られる利益(配当金など)もまた少額になってしまうのです。

このときから、ドルコスト平均法で大きな利益を実感するためには、投資を長期間続ける必要があります。

短期間で大きな利益を出したい人には、ドルコスト平均法は不向きであると思われます。

精神的につらい

ドルコスト平均法では、商品の価格が上がった時でも気にせずに決めた金額分を購入します。

そのため、「このまま買って大丈夫かな…」「ここから価格が下がらなかったらどうしよう…」というように不安に感じてしまうこともあります。

投資の経験が豊富で知識もある人の場合は、「これから〇か月の間には価格が下がりそうだな」という予想を立てることが出来るため、精神的なストレスをあまり感じずに済むかもしれません

一方で、それまであまり投資をしたことがなく、価格変動の予想を立てにくい人にとっては、精神的にきつく感じる場合もあるでしょう。

また、ドルコスト平均法では利益を出すスピードが遅いため、より不安に感じてしまう可能性もあります。

ドルコスト平均法のメリット

それでは続いて、ドルコスト平均法で投資をするメリットを紹介していきます。

リスクを小さくできる

ドルコスト平均法で投資を行うメリットといえば、やはりリスクを減らせることでしょう。

ドルコスト平均法では、毎月同じ金額分の商品を買うことで、全体的な購入金額を平均化することが出来て、それにより損失を出すリスクを減らすことが出来ます。

初心者でも比較的簡単に運用できる

ドルコスト平均方法では、決めた商品を毎月買い続けます。

そのため、どの商品をどのくらい買うのかを頻繁に考える必要がありません。

投資の初心者にとっては、ドルコスト平均法は比較的始めやすい投資方法だと思います。

FIREでドルコスト平均法をするために必要なこと

ここまで、ドスコスト平均法のメリット・デメリットを紹介してきました。

ここからは、FIREをする上でドルコスト平均法をするために必要なことについて解説していきます。

節約する

まずは、節約をすることです。

多くの人が、FIREというのは”仕事をせずに投資だけで豪遊生活を送ること“だと考えているかもしれません。

しかし、すべてのFIREがそうだということではありません

FIREには4つの種類があり、「ファットFIRE(投資の利益だけで贅沢な暮らしが出来る)」「リーンFIRE(投資の利益だけで生活できるが、かなり節約をしなければならない)」「コーストFIRE(投資の利益だけで生活できるが、仕事もストレスなくしている)」「サイド(バリスタ)FIRE(投資の利益に加えて仕事の収入で生活する)」があります。

このうち、ファットFIREを実現できた人は投資の利益だけで贅沢な暮らしが出来ますが、こうなるには資産運用額が億単位でないといけないなど、かなりハードルが上がります

多くのFIREは、あくまで仕事の代わりに投資の利益で生活をすることであり、決して投資で生活水準を上げることではないのです。

むしろ、仕事をやめる・減らすために生活水準を下げることもあるのです。

そのため、一般的には、FIREをするためには節約が必須となります。

節約をして普段の生活費を抑えることで、その分運用に回せる資産の額を増やすことが出来ます。

反対に、FIREをするのに無駄な出費が多いと、予想以上に生活資金が足りなくなる可能性もあるのです。

そのため、FIREをするのであれば節約をするべきでしょう。

長期的に考える

ドルコスト平均法では、短期的に大きな利益を出すことは難しいです。

そのため、長期的にどれくらいの利益を出せるのかの大体のめどを立てて、あとは気長に資産運用を続けることが必要になります。

ドルコスト平均法なら米国株がおすすめ

ドルコスト平均法で投資をするのであれば、米国株がおすすめです。

米国株というのは、その名の通りアメリカの企業が発行する株のことなのですが、なぜ米国株がおすすめなのかというと、米国株は日本株よりも一般的に配当利回りが高いからです。

そのため、米国株でドルコスト平均法を行うことで、より効率的に資産を増やしていくことが出来ます。

ただし、米国株の成長はここ数十年のことなので、リスク分散のためにもアメリカ以外の配当利回りが高い外国株も買っておく方が良いかもしれません

理想を高くしすぎないことが重要

前述した通り、FIREは決して投資で裕福な暮らしを送ることとは限りません。

形成した資産の金額によっては、生活水準を下げる必要があるかもしれません。

しかし、あくまでも高い理想を抱きすぎないことが重要だと思います。

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