新NISAでオルカンのみは失敗する!おすすめ出来ない理由と対処策を初心者向けに解説

投資信託

新NISAでオルカンのみの投資は失敗する?その理由と対処策は?

初心者向けにわかりやすく解説します!

新NISAとは

新NISAとは、株式や投資信託の配当金・分配金や売却益が非課税になるという制度です。

通常の口座で投資を行った場合、配当金・分配金や売却益には20.315%が課税されます。しかし、新NISAを活用することでそれらが非課税となるため、新NISAは投資家にとって非常に便利な制度となっています。

新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、それぞれで対象となる金融商品が異なります

新NISAでは、従来のNISAとは異なり非課税保有期間が無制限となったり、非課税保有限度額が増大するなど、投資家にとってより活用しやすい制度となっています。

新NISAについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!

オルカンとは

オルカンとは、eMAXIS Slim全世界株式というインデックス・ファンドのことを指します。

インデックス・ファンドとは、インデックス運用という運用方法を採用する投資信託のことです。

インデックス運用とは、簡単に説明すれば株価指数を構成する銘柄の組み合わせで投資信託を組むことで、株価指数に連動した低リスクな運用成果を目指す運用方法です。

インデックス運用について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!

オルカンは、世界中の国の企業が発行する株が組み込まれたインデックス・ファンドで、日本国内でも高い人気を誇るファンドです。

オルカンを買うメリットは、運用コストが安いことや、世界中の株を少額づつ買うことでリスク分散をすることが出来るといったことが挙げられます。

新NISAでオルカンのみの投資はおすすめしない理由

それでは、新NISAでオルカンだけを買うのはどうなのでしょうか。

結論としては、おすすめされません

以下で理由を紹介していきます。

リスク分散が不十分

先ほど、オルカンは世界中の株が組み込まれていると説明しました。

しかし実際、オルカンを構成する銘柄の約6割米国株なのです。

そのため、たとえオルカンを買っていたとしても、米国株の価格が大幅に下落してしまうとオルカン全体の価格も大幅に下落してしまう可能性があります。

このことから、オルカン自体リスク分散効果が高いですが、より価格の下落リスクを分散させるのであれば、米国以外の国の株を別で買うことがおすすめされます

為替リスクがある

オルカンは、世界中の国の株が組み込まれており、取引はドルで行われます。

そのため、オルカンを購入するときは円をドルに交換する必要があります。

また、オルカンを売却したときに得られる利益(=売却益)はドルなので、今度はドルを円に交換する必要があります。

このように、オルカンの売買には円とドルの為替が必要になるのですが、このときに為替リスクが生じます。

為替リスクといのは、為替レートの変動によって損失が出てしまうリスクのことです。

例えば、買ったオルカンを売って得たドルを円に交換する際、為替レートが1ドル=100円のときに売却するときと、1ドル=70円に売却するときでは、交換出来る円の金額が大きく変わります。

そして、タイミングを見誤れば結果的に収支がマイナスになってしまう可能性もあります。

このことから、売買の際に為替が必要ない国内株などを買っておくことで、リスクを少なくすることが出来ます。

買い直しの融通が利かない

新NISAでオルカン一つだけを買ってしまうと、買い直しの機会が少なくなってしまいます。

買い直しというのは、一度購入した株やファンド(投資信託)を売却して、売却した金額分の別の株やファンドを購入することです。

買い直しは、購入した資産の価格が上昇した時点で行うときもありますが、反対に購入した資産の価格が将来下落することが予想される場合にも行われます。

後者の買い直しは、価格が下落してしまってから資産を売却した場合に、(売却金額+配当金などの諸利益)<購入金額となってしまう(=売却損を出してしまう)ことを防ぐために行われます。

新NISA内に非課税で同時に保有できる金額は1800万であるため、仮にその全額分のオルカンを一つだけ保有していると、新たに別の資産に買い直しするためには1800万円分のオルカンをすべて売却する必要があります。

一方で、新NISAで多数のファンドを保有している場合、買い直しの金額分のファンドを売却するだけで買い直しをすることが出来るのです。

そのため、新NISA内でオルカン一つだけを保有することはおすすめされません。

新NISAで安全にオルカンに投資する方法

低リスクな資産で土台を作る

新NISAでオルカンを保有するのであれば、オルカンとは別で低リスクな資産を保有することが大切です。

低リスクな資産というのは、国内の大企業が発行する株や、オルカンとは別の国内のインデックス・ファンドなどがあります。

国内の大企業の株は、安定しているので価格変動リスクが小さいため、着実に利益を上げることが出来ます。

また、国内株で構成されるインデックス・ファンドであれば為替リスクがありません。

オルカンとは別で低リスクな資産を保有しておいて、万が一のときのために資産の土台を作っておくことが重要になります。

別の資産でリスク分散

オルカンは世界中の国の株で構成されていますが、その約6割を米国株が占めています。

そのため、オルカンの価格は米国株の価格の変動に左右されやすいです。

よりリスクを抑えて資産運用をするためにも、オルカンの比率を下げて様々な国の資産を別で保有しておくことが重要になります。

ファンドを変えてリスク分散

上記した通り、オルカンという一つのファンドのみで新NISAの保有枠を埋めてしまうのは柔軟性に欠けます。

そのため、投資信託を保有するのであればオルカン以外の投資信託や、別の資産を保有しておくことで買い直しがスムーズに行えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

結果としては、新NISAでオルカンだけを保有するのはおすすめ出来ません。

新NISAでオルカンを購入することを検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください!

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