GLD・GLDM・IAUの違いは何か?金に投資をするETFであるGLD・GLDM・IAUの違いを4つの項目別に徹底解説します!



GLD・GLDM・IAUとは
GLD・GLDM・IAUは、すべて金相場に連動するように設計されたETFとなっています。
それぞれの基本的な特徴は以下の通りになります。
| GLD | GLDM | IAU | |
| 正式名称 | SPDRゴールド・シェア | SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト | iシェアーズ・ゴールド・トラスト |
| 運用会社 | ステイトストリート | ステイトストリート | ブラックロック |
以下で、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。
【ステータス分析】GLD・GLDM・IAUを5つの観点別で分析
ここから、4つの項目ごとに各ETFの違いについて見ていきます。
なお、今回は同じく金に投資をするETFであるIAUMとSGOLも加えた合計5つのETFで比較を行っていきたいと思います。
また、以下で用いるデータはすべてBloomberg(2024年12月31日時点)を参照しています。
価格
まず最初に、価格の違いについて見ていきます。
以下が、現時点でのそれぞれのETFの一口当たりの価格になります。
| ETF | 価格 |
| GLD 1/10点 | 240.630米ドル(※日本円で約3万8,099円) |
| GLDM 10/10点 | 51.65米ドル(※日本円で約8,178円) |
| IAU 3/10点 | 49.2200米ドル(※日本円で約7,793円) |
| IAUM | 26.0200米ドル(※日本円で約4,120円) |
| SGOL | 24.89米ドル(※日本円で約3,941円) |
結果としては、GLDMが圧倒的な手軽さです。
GLDは日本円で約35,000円〜40,000円前後と非常に高価ですが、IAUは約7,000円〜8,000円前後と少し手が届きやすくなります。
そして、最も優秀なのがGLDMで、約6,000円前後という非常にリーズナブルな設定です。
少額からコツコツと「金」を積み立てたい方にとって、GLDMは最も始めやすいエントリーモデルといえます。
※三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年12月30日 午後8時35分 現在)を使用しました。
分配金利回り 1/10点
金ETFの共通の弱点として、株式のように分配金は一切出ないことが挙げられます。
そのため、利回りの点数はすべて最低水準の1点となります。
「毎月お小遣いが欲しい」という方には不向きですが、金は**「インフレから資産を守る」**という別の役割を持っています。
現金そのものの価値が下がるような場面で輝きを増す、資産の避難所としての価値を重視する方にちょうど良い特性といえます。
コスト
続いて、コストを見てみましょう。
ETFの運用時には経費と呼ばれる手数料を支払う必要があります。このとき、ETFの価格に対する経費の割合を経費率といいます。
以下が、それぞれのETFの経費率を比較したものです。
| ETF | 経費率 |
| GLD 5/10点 | 0.40% |
| GLDM 9/10点 | 0.10% |
| IAU 7/10点 | 0.25% |
| IAUM | 0.09% |
| SGOL | 0.17% |
経費率は、GLDMが0.10%と圧倒的なコストを誇ります。
次いでIAUが0.25%、GLDは0.40%と少し割高です。
短期のトレードなら取引量の多いGLDが有利な場面もありますが、数年、数十年と「金」を持ち続ける予定であれば、コストを極限まで削ぎ落としたGLDMが、将来の利益を最も守ってくれる優秀な相棒になります。
リスク 8/10点
暴落時の「守りの盾」として優秀な金ETFは、リスク面では安定の8点となります。
金は株と反対の動きをすることが多いため、市場がパニックになった時に資産の目減りを防いでくれるのが最大の特徴です。
もちろん金価格自体の変動はありますが、発行体が倒産して価値がゼロになる心配がないため、「守りの防具」として非常に信頼できます。
ポートフォリオに少し混ぜておくだけで、投資全体の安心感がグッと高まるはずです。
運用容易度 9/10点
どの銘柄も運用容易度は高く9点としました。
複雑な仕組みは一切なく、「金の価格に合わせて動く」という極めてシンプルなルールで運用されています。
特別な分析や日々の管理も必要ありません。株や債券以外の「実物資産」を少し持っておきたいという初心者の方でも、迷わず扱えるはずです。
【番外】トータルリターン
次に、トータルリターンを見てみます。
トータルリターンとは、分配金などのインカムゲインに売却益といったキャピタルゲインを加えた総合的な利益を指します。
今回は、それぞれのETFの1年間でのトータルリターンの違いを比較しました。
| ETF | 1年間のトータルリターン |
| GLD | 25.87% |
| GLDM | 25.66% |
| IAU | 25.50% |
| IAUM | 26.31% |
| SGOL | 25.62% |
以上の通り、トータルリターン面ではIAUMが最も優れているということがわかりました。
【番外】流動性(出来高)
最後に、流動性を比較します。
流動性とは、ETFの売買のしやすさを指します。ETFを売買しやすい場合は流動性が高い、反対にETFを売買したいときにできない場合は流動性が低いと表現します。
一般的に、出来高(売買された単位)が多いほどそのETFに対する需要と供給が高いため、出来高が多いETFの方が流動性が高くなります。
以下が、それぞれのETFの流動性(流動性)を比較したものになります。
| ETF | 出来高 |
| GLD | 3,522,539 |
| GLDM | 1,483,393 |
| IAU | 2,625,002 |
| IAUM | 1,548,753 |
| SGOL | 3,470,451 |
結果的に、流動性が最も高いETFはGLDであるということがわかりました。反対に、流動性が最も低いETFはGLDMとなります。
流動性が低い場合、自分の好きなタイミングでETFを売買しにくい可能性があるため注意が必要になります。
金投資でおすすめなのはどのETF?

ここまで、金に投資をする5つのETFの違いについて解説してきました。
それでは、以上のETFの中ではどれがおすすめなのでしょうか。結論としては以下の通りとなります。
・少額投資がしたい→SGOL
・できるだけ大きなリターンを得たい→IAUM
・高い流動性が欲しい→GLD
先述の通り、SGOLは一口当たりの価格が最も低いため、少額での投資には最もおすすめされるETFとなります。
また、トータルリターンとコストの面ではIAUMが最も優れているため、リターンに注力するのであればIAUMがおすすめとなります。
最後に、流動性の面では現時点で出来高が最も大きいGLDに軍配が上がります。
金投資で気を付けるべきポイント

最後に、金投資において気を付けるべきポイントをいくつか紹介しておきます。
短期的な価格変動
金は、株式などと比較して安定した金融資産であると考えられることがありますが、実際にはリスクも存在します。
その理由として、金がその国の経済・政治状況や景気から大きな影響を受けることが挙げられます。
そのため、急激な情勢変化によって金価格が暴落してしまう可能性もあるため、短期的な金の価格変動には注意をする必要があります。
リスク分散
金に投資をする場合、リスク分散にも注意をする必要があります。
リスク分散とは、1つの資産だけに投資をするのではなく、様々な銘柄や業種、国の資産に分けて投資をすることを指します。
投資資金のすべてを1つの銘柄に投資した場合、もしその銘柄の価格が大幅に下落してしまうと大きな損失となってしまいます
しかし、分散投資をすることでたとえ1つの銘柄の価格が急落しても、投資全体での損失を少なく抑えることが出来るのです。
金投資をする際は、金以外の資産にも投資をしておくことでリスク分散効果を高めることが大切になります。


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